べトちゃんドクちゃん

2006年12月18日

先日ニュース番組を見ていたら懐かしい名前が出てきた。
18年前分離手術で有名になったべトちゃんドクちゃん。
あの当時私はまだ中学生で、体がくっついている人を見るのは衝撃的でした。
手術は成功したと聞きましたが、長い間彼らのことは忘れていました。

土曜日双子の弟、ドクちゃんの結婚式がカンボジアであった。
彼はテレビのインタビューの中で、こう答えている。
「結婚することはうれしいけれど、うかれて喜ぶことは出来ない。脳性まひで寝たきりの兄べトちゃんがいたからこそ今の自分がある。それに障害を持って苦しんでいる子供達はたくさんいる」

私は今までカンボジアの現状を知りませんでした。
べトちゃんドクちゃんのような結合児や障害児がこれほど多いとは思っていませんでした。
それに障害児が産まれる原因に、30年前におこっていたカンボジア戦争でアメリカ軍から散布された枯葉剤が今でも影響しているなんて・・・

実際戦争を知らず、当時まだ産まれていなかった、子供や孫達がその犠牲となっている。
枯葉剤の影響はまだまだ続くと言われている。3世代、4世代後までも・・・icon11

ドクちゃんの奥さんは健常者で、この結婚を奥さんのお母さんが一番反対したそうです。
それは、産まれてくる子供に遺伝子異常で障害児が産まれてくる可能性が非常に高いからです。
私もお母さんの気持ちがわかります。娘に好きな人と結婚して欲しいと思いますが、あえてリスクが大きく、苦労する人生は歩ませたくないと考えるからです。
どうしてこういう風に考えてしまうのだろう。頭では私もドクちゃんも同じ人間だと思うのに・・・

しかしドクちゃんの奥さんは、「仮に障害児が産まれたとしても、自分の子供にはかわりない」と言っていました。

彼らには幸せになって欲しいなと思います。icon06

今でも続く戦争や戦争による後遺症、心の傷・・・
私には何が出来るかな~
私の力はおそらく微力だけど、「私が変われば世界が変わる」とも思っています。
それは、一人一人が「私が変われば・・・」と思えば意識が変わり、地球が変わると思うからです。

なんて大きな事を書いてしまいましたが、まず、私自身目の前の問題からクリアしていかねば・・・icon10
  


Posted by さっちー at 08:34Comments(6)ひとりごと